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「Googleトレンド」の解析機能アップ。ついに同音異義語でも意味も判断できるように!

2013.12.06

「Googleトレンド」の解析機能アップ。ついに同音異義語でも意味も判断できるように!

「Googleトレンド」の解析機能アップ。ついに同音異義語でも意味も判断できるように!

今回は「Googleトレンド」についてです。検索キーワードの傾向を調査出来るツール「Googleトレンド」の機能が向上し、米国でベータ版が公開されたので、情報発信をいたします。

 

 

今回改善した内容について

12月3日に公開した改善内容とは「同音異義語を判断出来るようになった」というもので、どのように解析しているのか!?と思えるような、スゴイ精度の向上です。

同じスペルで2つ以上の意味があるキーワードは、今までのGoogleトレンドでは、区別が出来なかったため、ユーザーである程度調整して、入力の仕方を工夫する必要がありました。

 

新たに導入された「Topic Reports」は、調査したいキーワードを入力すると、意味を予測して表示がされるようになりました。それが今回、同音異義でも解析出来るようになった理由です。表示された意味を見て、ユーザーは望むキーワードを選択することが可能になっています。また、入力ミスや類似スペルに関しても対応出来るよう、自動的に同じ意味とカウント出来る機能を追加しております。

一般的な単語だけでなく、固有名詞の判断も可能です。全世界を対象にした情報に対する解析になるのですが、対象を7か国(ブラジル・フランス・ドイツ・インド・イタリア・イギリス・アメリカ)に指定することも可能です。

 

 

様々な解析例

具体的な例を挙げてみましょう。こちらをご覧ください。

■同姓同名の入力
takuya kimura = 補助表示Baseball player/Singer

atsuko asano = 補助表示Writer/Actress

 

■類義名の入力
sakai masa → 予測検索sakai masaaki(TV actor)/sakai masato(Actor)

同じスペルで複数の意味を持つ単語の場合、予測検索にてユーザーが探しているものを選択して調査することが可能です。また固有名詞の場合は、職種などが表記されるので、それを見て選択するようにします。

 

 

考察と今後について
コレアラタコラムでもGoogle検索エンジンのトレンドについての情報を発信していますが、近年はコンテンツを細かく、セマンティックに解析する技術が、目まぐるしく向上している傾向があります。今回のものは、その技術を活用したと考えられます。
現時点で、日本の固有名詞に関してもかなりの情報が搭載されているので、Google情報量は計り知れません。

 

現時点で70万を超えるトピックに対応しております。今後Googleは、データの蓄積による拡大と、正確性を高めていき、さらトピックを増やしていく計画です。スペルの入力ミスについての対応、俳優と出演映画の紐付けなど、かなり多岐にわたっての情報の統一をしていくようで、世界一情報を保有しているGoogleのデータでなければ、到底出来ないようなものになっていきそうです。日本語版での公開も楽しみです!

 

 

※Google Trends

http://www.google.com/trends/